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旅の覚え書き その1


2012年3月に岡山〜高知〜愛媛〜広島を巡る一人旅をした。岡山の宇野港から直島に向かうその途中の話です。(乗船直前にチケットを紛失しかけてギリギリで飛び乗るという思い出したくない出来事も思い出した・・・)

直島に渡る船で隣に乗り合わせた老人が「どこからきたの?」と話しかけてきた。東京ですと曖昧に答えると、自分も若い頃に関東にいたことがあると言う。茨城の霞ヶ浦は知ってるかい?あそこに基地があって戦闘機の訓練をしてたんだよ。

霞ヶ浦といえば言わずと知れたバス釣りのメジャーフィールド。バス釣りの専門誌Basserの連載で、吉田幸二さんが霞ヶ浦の予科練について書かれていたことがあり、霞ヶ浦に基地があったのは知っていた。(釣りをしていなかったらその事は知らないままだったかもしれない)

おじいさんは続ける。自分が霞ヶ浦の基地にいたのは戦争も終わりに近づいた頃で、仲間達は特攻隊として次々出撃していった。自分もそうなるはずだったのだけれど、身体を壊してしまって戦闘機に乗れずにそのまま戦争が終わってしまった、と。


お国の為。あの頃はそういう考え方が当たり前。教育されていたんだね。今になって思えばなんだか虚しい事にも思えるよ、といった話を淡々と語ってくれた。

今の自分よりずっと歳の若い青年達がどんな想いで日々を過ごし旅立っていったのか。戦争が終わった時、おじいさんと同期の者は誰もいなかったそうだ。当時のおじいさんの気持ちは自分には到底想像することはできない。

たまたま隣になったおじいさんから聞いた戦争の話。生まれ育った街に戦争の跡がほとんど無いせいか、こういった話を体験者から直接聞く機会は本当に少ない。貴重なお話をありがとうございました。


 



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